iMac Lion と MacBook Pro Snow Leopardの比較

修理に出していたiMacが無事返ってきました。iMacを修理に出している間、iMacの代わりにMacBook Proを使っていました。そこで改めて認識できた両者の違いをまとめておきます。

比較したMacは、次の2つです。

Mac

OS

ディスプレイ

メモリ ストレージ
iMac mid 2011 Lion 27インチ 12GB HDD 7,500rpm 1TB
MacBook Pro mid 2009 Snow Leopard 13インチ 4GB HDD 5,400rpm 250GB

レスポンス

ハードディスクの回転数が違うので、ディスクアクセスが発生するような場合はレスポンスがかなり変わります。MacBook Proは先日発表されたマイナーチェンジモデルでも5,400回転ですが、7,500rpmのディスクを使ってしまうとその遅さがよく分かります。

また、メモリ4GBというのは私の使い方では結構ギリギリで、ちょっと負荷をかけすぎるとスワップが発生してゴリゴリとディスクアクセスするようになります。

iMacではさくさくと新しいウィンドウが苦もなく一瞬で開くので、調べものをしている時などいろんなサイトを次から次へと開いて同時に見ています。これをMacBook Proで同じようにやると、メモリを使いきってスワップするのでディスクアクセスし始めて待ち時間が増えます。そもそも、MacBook Proは画面が狭くて1度に1ページしか見れないので、タブで切り替えながら参照することになって複数のページを同時に開いてもそんなに効率はあがりません。

レスポンスの違いから改めて認識したのは、MacBook Proはテキストエディタで文章をひたすら打ち込むなど、1つのことに集中する使い方があっています。いろんな情報を参照しながらというながら作業にはこのスペックではきついです。逆に、iMacはこういうながら作業がとても向いていて、ストレスなく行えます。

iCloud

iMacがなくなって、フォトストリームの便利さを痛感しました。iPadの画面をキャプチャしてMacに転送するのに使っているだけですが、その手間の違いは歴然としています。また、機器が壊れても30日間iCloud上に画像が保存されているという安心感を今回感じました。

iPadとMac間でリーディングリストの同期が出来なくなったのも少し痛かったです。Read it Laterで代用していたのですが、リーディングリストの方が便利な場合も多いです。

ことえり

OS X Lionのことえりがかなり進化して使いやすくなっていたことを実感しました。

OS X Lionのことえりでは変換が賢くなっていて、Snow Leopardのことえりを改めて使うと変な変換になることが多く日本語入力の効率がすこぶる悪いです。

OS X Lionで追加された機能もなにげに便利だと分かりました。

Bluetoothと入力したいときに、かなで「ぶるー」まで入力すると予測変換で候補としてBluetoothが表示されますし、「Magic Mouse」や「Safari」なども「まじっくまうす」のようにかな入力から変換されます。また、「はやさ」など漢字が異なって複数の意味がある言葉の場合は、ポップアップでそれぞれの意味を表示してくれるのも便利です。

Snow Leopardの方が良いところ

OS X Lionの方が良い部分はたくさんありますが、それでもいくつかSnow Leopardの方が良い部分があります。

まずは、やはり安定性です。スリープ運用が安定しています。スリープ復帰後にWi-Fiが使えなくなるようなことは一切ありませんし、スリープ運用を数日続けていてもメモリリークなどで不安定になるようなこともありません。

また、ジェスチャーが限られているせいで、誤操作がありません。OS X Lionの場合は、たくさんジェスチャーが割り当てられていて便利な面もありますが、その反面、勢いで触れてしまってジェスチャーと認識されてしまうことがよくあります。

細かいところでは、ファインダーのファイルアイコンの拡大/縮小がジェスチャーできるのもSnow Leopardの方が便利です。Snow Leopardでアイコンが拡大表示できるようになった時、なんの意味があるのかとかなり否定的に感じていたのですが、実はかなり便利でした。大量の画像ファイルの中から特定の画像を探す時に、識別しやすい大きさにピンチでズームしてアイコンサイズを変えて素早く探しだせます。こんな便利な機能がOS X Lionでなくなってしまったのは、実装もれとしか考えられません。

姿勢

iMacは画面が広くて一度に多くの情報を見ることが出来るのですが、位置が固定されていて姿勢が限定されるので常に正しい姿勢で使わないといけないという窮屈感が若干あります。

MacBook Proは、姿勢が猫背ぎみになりがちですが、自分の楽な姿勢に合わせて位置やディスプレイの角度を簡単に変えることが出来ます。画面が狭くて効率は悪いですが、長時間使っていて楽なのはMacBook Proだと感じます。

MacBook Proはハードディスクのアクセス音や、ヘッドの退避音がよく聞こえます。iMacの場合は、耳をすまして注意深く聞くとディスクが高速で回転している高周波の音が聞こえますが、意識しないとそれと分からないくらいです。普段はディスクアクセス音は聞こえません。たまに、なんの音か分かりませんが他に音が発生する要因がないのでハードディスクからだろうと思われる音が聞こえてくる程度です。

しかし、もしかすると、この音の違いは内蔵されているハードディスクのメーカーの違いによる部分が大きいのかもしれません。

MacBook Proの良いところ

トラックパッドが便利です。

4本指スワイプでタスク切り替えしたり、Firefoxの上下スワイプでページトップやページ最下部に移動できるのは本当に便利です。

しかし、タスク切り替えは今回よく分かったのですが、MacBook Proは画面が狭いせいで頻繁に切り替えたくなるのですが、iMacは画面が広くて同時に複数のアプリを1画面で表示できるのでそんなに頻繁に切り替えを行わなくてもすむのです。そういうわけで、タスク切り替えはノートブックならではの便利機能ということになります。

トラックパッドを使うジェスチャー操作は、iMacでMagic Trackpadを操作するよりもやりやすいです。それは、トラックパッドの位置がちょうど触りやすい位置にあることと、角度がついていないのでどの方向にジェスチャーするにも変な抵抗がかからないからだと思います。

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